アスペルガー症候群の人は家族が障害を認めないことに苦しむ
本人がアスペルガー症候群であることを理解していても、家族がそれを認めないケースがよくあります。
サポートが得られず本人は非常に苦しくなります。
認めない家族の心理的な反応は次の通りです。
- 心配、不安で否定する
- 頭ごなしに反発する
- 嫌がって受け入れない
聞きなれない診断名に不安を抱きます。
認めたらそれまでの生活が壊れてしまうように感じます。
そんなはずないと頭から否定します。
診断書があっても頑なに拒み続けます。
障害という言い方に嫌悪感をもちます。
説明に耳を貸さず、気の持ちよう、甘えだ、などと考えます。
アスペルガー症候群の人にとって、人間関係は大きな悩みです。
友人や同僚だけでなく、家族にも意思が通じにくく孤独な思いをしています。
すれ違いをなくすために、障害を打ち明ける場合もありますが、それも簡単ではありません。
家族全員があたたかく受け止めてくれるとは限らないからです。
反発され、本人が傷つく場合があります。
一人で苦しんでいる本人には、家族が理解をするか、それとも無理解な対応をするか、その違いが大きな影響になります。
親子ともにアスペルガー症候群という場合もあります。
詳しい原因はわかりませんが、遺伝性も一つの要素であると考えられています。